医局紹介
1.診療内容
消化器内科では、消化管疾患および肝胆膵疾患に対して、それぞれ専門研究室で診療を行っています。 消化管研究室ではクローン病や潰瘍性大腸炎をはじめとする炎症性腸疾患、食道癌・胃癌・大腸癌などの消化管腫瘍、さらには急性腹症や消化管出血などの急性疾患に対して、幅広く診断と治療を行っています。
肝胆膵研究室では、急性および慢性肝炎、肝細胞癌などの肝疾患、胆道結石や胆嚢癌などの胆道系疾 患、急性膵炎や膵癌などの膵疾患に対応しています。
いずれの研究室においても他の診療科と連携し、集学的診療を実践しており、院内における消化器疾患 に対する診療(外科、放射線科とのカンファレンス、NST:Nutrition Support Team への介入など)にも積極的に参加しています。
さらに、炎症性腸疾患センター(IBDセンター)を開設し、①炎症性腸疾患の適切な診断、②診療科の垣根を越えた治療、③チーム医療の実践を診療理念として、専門医療を提供し、良好な治療成績を上げています。
2.診療体制
久部高司教授のもと、各研究室とも臓器別専門医が中心となり、外来および入院診療を行っています。 外来診療は月曜日から金曜日まで毎日4~7名の医師で診療にあたり、あらゆる消化器疾患に対応しています。
消化器疾患に関連する画像検査は、X 線検査、内視鏡検査、腹部超音波検査を中心に、各検査4~9名の医師が、月曜日から金曜日まで消化器内科あるいは他科依頼の患者に対応しています。
治療面では、消化管腫瘍に対する内視鏡的切除術、内視鏡的胆石除去術、ラジオ波焼灼術などの侵襲的治療を、月曜日から金曜日まで毎日行っています。
さらに、内視鏡的止血術、イレウスチューブ挿入、胆道系疾患に対するドレナージ術などの緊急治療を必要とする患者に対しては、365日24時間体制で対応できる環境を整えています。
また、消化器疾患の特性上、外科、放射線科、病理部・病理診断科と密接に連携し、より質の高い診療を提供しています。
3. 診療実績
検査件数などの詳細は、次項「診療実績」をご参照ください。(https://www.shoukaki.com/laboratory/case.html)
消化管、肝胆膵領域ともに、検査や治療件数は九州トップクラスを誇り、多数の患者さんを福岡県内外から御紹介頂いています。
内視鏡診断面では、従来のX線検査に加え、最新の NBI(narrow band imaging)併用拡大内視鏡検査、ダブルバルーン小腸内視鏡検査、小腸カプセル内視鏡検査においても高い実績を維持し、日本全国に加えアジア、欧米などの海外からも多数の医師が見学・研修に訪れています。
クローン病や潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患(IBD)においては、免疫抑制剤や生物学的製剤など最新の薬物療法をいち早く取り入れ、その有効性を研究会及び全国的学会に発信しております(詳細については、IBDセンターの紹介ページをご参照下さいhttps://www.shoukaki.com/ibd/index.html)。
4. 今後の展望と課題
消化管、肝胆膵いずれの領域においても多数の学会(日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本大腸肛門病学会、日本消化管学会、日本集団検診学会、日本胃癌学会、日本食道学会、日本大腸検査学会、日本肝臓学会、日本超音波学会など)に所属し、各学会の専門医や指導医資格を取得しています。
国内の学術集会や国際学会、研究会には積極的に参加し、多数の診療実績から得られた臨床研究成果を講演発表や論文化を通じて国内外へ発信しています。
また、厚生労働省研究班や各疾患研究グループなどを通じて多くの多施設共同研究や治験に携わり、その成果に貢献し ています。
社会的には学術集会や研究会の主催・参加を通じて医療従事者の資質の向上に取り組むのみならず、市民公開講座やマスメディアを介して最新の医療情報を発信・提供し、教育的サポートや啓蒙活動を行っています。
消化管、肝胆膵領域いずれにおいても受診患者数は増加傾向にあり、それに対応する医局員数を維持するため、新規入局者の確保に努めています。
超音波検査室、内視鏡部、放射線透視室などの設備面は充実しており、診療のさらなる発展と研修医や質の高い専門医の育成において、教育機関としての使命を全うしていきます。
さらに、近隣の医療機関と合同で症例カンファレンスを定期的に行うことで地域医療との連携をより一層強化し、今後も地域医療の中核病院として貢献していく所存です。
